毎年2月11日は建国記念の日。祝日ですが、どんな日を意味するのでしょうか?また「建国記念日」という人もいれば「建国記念の日」という人もいますが、どっちが正しい表記で違いはあるのか気になります。「紀元節」という文字を新聞やニュース、ネットなどで見ますが、読み方はなんていうのでしょうか?
今回は「建国記念の日」にまつわることについてをご紹介していきます。
「建国記念の日」?「建国記念日」?意味は?

引用元:https://hoiclue.jp/1556.html
「建国記念の日」と「建国記念日」この2つの表記がありますが、2つの意味について見ていきましょう!
まず「建国記念日」とは、「建国を記念する日」のこと。「この日に建国された」ということが歴史的事実として残されたいる時に用います。多くの国はこの「建国記念日」という表記に該当するかと思います。
続いて「建国記念の日」とは、「建国を記念する日付は確定していないけれど、そのことを記念する日」のこと。「建国を記念する日」がない国は、「建国記念の日」と表記するのですね。
日本は「建国記念日」?「建国記念の日」?
意味がわかったところで、日本では「建国記念日」なのか、「建国記念の日」なのかについて見ていきましょう!
日本では、実際の建国日が明確ではないため、建国神話を基に、建国を祝う日として「建国記念の日」が定められたと記されていることが分かっています。そのため、日本では「建国記念の日」と呼ばれるようになりました。
「紀元節」の読み方と意味
「建国記念の日」に併せて出てくるのが、「紀元節」という言葉ですが、この言葉を見るたびに辞書で調べたり、ネット検索する人は多いのではないでしょうか?私もそうでした。
- 「紀元節」の読み方は「きげんせつ」
- 「紀元節の意味」は日本の初代天皇とされる神武天皇の即位日をもって定めた祝日
簡単にいうとこのような意味です。でも、日本の初代天皇とされる「神武天皇」ですが、日本書紀や古事記では即位日が記されていたのですが、どうやら「神武天皇」自体実在しなかったと考える人もいたとのこと。
そのため、神武天皇の即位日を祝日にするかしないかが話し合われたそうです。これは紀元節を復活させようとする動きのあった昭和26年(1951年)頃の話。そこから昭和32年(1957年)に自由民主党が「建国記念日」に関する法案を提出するも、当時の野党第一党・日本社会党が反対。衆議院では可決されますが、参議院で廃案となったのです。
その後、昭和38年(1963年)にようやく、「建国を記念する日は確定されないが建国を記念する日」を「建国記念の日」とし、昭和41年(1966年)に2月11日を建国記念の日の祝日として定められたのです。
日本の歴史には意味はある
深い意味のある話ですね。
「の」が入ることで、意味も違ってしまうんですね。日本には「建国記念日」はなく、「建国記念の日」があることが分かりました。
また、「紀元節」についても昭和に入ってから大きな動きがあったのですね。読み方や意味についても少しはご理解いただけましたでしょうか?
日本の歴史からくる様々な名称には深い意味があります。そんな意味を理解すると、日本の奥深さに気付かされますね。2月11日の「建国記念の日」が良い祝日となりますように。
コメント