みなさんこんにちは、イチゴです。
ここ最近朝ラン(朝のランニング)を始めましたが、改めてランニングしている人の多さに驚かされます。
ランニングをして間もない人もいるかと思います。みんなどんな練習をしているのだろう、と本やインターネットで調べることがあるのではないでしょうか。
そして、インターバルトレーニングやビルドアップ走、距離走という存在に気付き、自分なりにアレンジして練習を積み重ねて行く楽しさといったら・・・。
どんなタイムで走れるのだろうというワクワク感が待っているのではないでしょうか。
私は今も、どんな練習をするとどんな結果に繋がっていくのかを調べて練習をしたり、レースの目標を立て、当日を楽しみに迎えています。
ただ、ある2つのことを意識的に継続して取り組むことができるようになってから、怪我とは程遠くになり、今では100kmウルトラマラソンも走り切れる体になりました。過去にあったオーバートレーニングという経験をしたことが切っ掛けとなったのです。
ある大会中に、急に膝が痛み出したのです。走り出すと骨に響く鈍い感覚。銀紙を噛んでしまった時のような、キーンとした痛み。(銀紙噛んだこと無いよって人は表現が分かりにくくてごめんなさい。)
※オーバートレーニングとは、体の疲労が十分抜け切らないうちに次々と更なる疲労が積み重なることで起こる慢性疲労状態のことです。
練習も積み上がって来たいい感じの時に、「どうしてだよ」というやるせなさや悔しさやこれからの不安が募りました。苦しい思いをしました。
そんな時、いろんな出会いがあり、私に足りなかったことが怪我へと繋がってしまっていたのだと気づきました。
今日は怪我をしてしまい走れない不安がある人のために、私が膝の痛みを乗り越え、怪我とは程遠くなった2つのことを紹介します。
急に痛み出した膝、聞こえた体の悲鳴
その当時は走り始めて数年経った頃で、フルマラソンの記録を狙って走っていた頃です。週に4〜5日は走り、大体がレースペースに近い速さでのジョギングをしていました。
ジョギングくらい速いペースで走っても問題ないだろうし、そっちの練習の方が効果的だろう。そして速く走るためには、速く走ることが大事、そんなことを勝手に思い込んで走っていたのです。
ある夏の夜、お台場でリレーマラソンが開催されました。
リレーマラソンとは、2〜10人位でチームとなり、決められた時間または距離を走る種目です。このお台場で開催されたリレーマラソンは、2チームに分かれて、1周約1.3kmの周回コースをたすきを繋いで12時間走り続けるものでした。
すごくいい練習になる!1km4分を切れるかな?そうしたらもっともと速くなれる!そんな期待を抱いていました。そして自分の番が回ってきます。
しかし思ってもないことがおきます。数百メートル走り出した時にです。
「キーン」という力が抜ける痛みに襲われ、前に進んでいきません。何があったのかも分からず、たすきを繋げなければ他の人の迷惑にもなるという焦りを感じながら、本当にゆっくり、ゆっくりと次の走者へ何とかたすきを渡したのを覚えています。
速く走れなくなってしまった。
申し訳なさと、やるせなさで涙が溢れてきました。
「走りたいのに走れない。」
1.3kmの周回コースを1周回しましたが、走りたい気持ちより足の痛みが強かったです。

急に膝が痛み出してしまって、1周走ったけど痛みが消えそうにもなく・・・。
この痛みでは12時間仲間とたすきを繋ぐことはできないんだ。
これ以上走ることはできそうもない・・・誘ってくれたのにごめんね。

え!大丈夫?怪我かな?
おかしい!と思った時に止めないと、大好きなランニングが続けられなくなってしまうから。メンバーはたくさんいるし、カバーし合えるから途中リタイアしても気にしないで!

ごめんね。ありがとう!
早いうちに治療に行ってくる。みんなに申し訳ないけど、今日はここで終わりにするね。

怪我が治ったらまたみんなで走ろうね。
お大事に!
止めることはとても勇気のいることですが、まずは怪我を悪化させずに治療することが何よりも大事だなと思い、誘ってくれた友人には申し訳なさが残りましたが、これ以上は走らない選択をしてお台場を後にしました。
そこからが走れない日々との闘いになりました。なぜ痛み出したのか、骨に異常があるのか、原因を知るのはもっとずっと後のことになるのですが。
もし、痛みがあって走れない日々を送っているランナーや、怪我はしたくないランナーがいたら、これからお伝えする2つのことで、楽しくランニングを継続できる切っ掛けとなれば嬉しいです。
痛みを疲労抜きジョグで抜いていく
当時、膝の痛みを解消するにはどうしたらいいのかをインターネットに頼り、調べ物をしていました。その時出会ったのが、TAKEアスリート鍼灸院でした。
門前仲町にあるこの鍼灸院では、サブスリーランナーのTAKE先生が治療をしてくれます。幾人ものランナーがお世話になっている鍼灸院ともあって、先生は会話から人の性格を見抜くのが抜群です。
その時練習していた内容を先生に伝えました。平日のジョグもレースペースに近い速さで行っていること伝えると、「“疲労抜き”した方がいいね」と即答でした。
“疲労抜き”って何ですか?となるわけです。
同じ時期に、その先生が書いた本があることを知ってはいましたが、手にとったことはありませんでした。次回治療を受けに行く際には先生の考えを少しでも知ってから行こうと思い、こっそりと本を手にしたのです。TAKE先生こと田中猛雄先生が書いた本は以下の本です。
「マラソンはゆっくり走れば3時間を切れる!」
詳しくは、本を読んでいただければ分かりますが、ここで初めて「ゆっくり走る」という考え方に出会うことになりました。その先生との出会いで、「疲労抜きジョグ」を行うことになります。
ここから私のトレーニングに対する意識が以下のように変わりました。
- 週に1回は強度の強い練習を行う。
- 他の日は疲労抜きジョグを行う。
この痛みは、強度の強い練習の積み重ねで痛み出したものであることが分かったのです。
治療は受けながらも、オーバートレーニングで蓄積された疲労をジョグで抜いていくために、痛みが出ない速さでゆっくりゆっくり走り出しました。膝を痛めて2週間後のことです。
その時は、ゆっくりなら走れる!と喜んだものです。
ただし、痛みが出たらウォーキングに切り替えました。
治療は約2ヶ月間受け、また走り出すことができました。ゆっくり走ることで溜まった疲れが抜ける感覚を得たのは今でも忘れません。
コロコロじわじわ簡単ストレッチをする
そこから3ヶ月後、また同じ部位に痛みが生じます。TAKE先生のところへは少し遠くて通えず、1回の治療費の負担もあって、近所の治療院へ行くことになりました。
治療を受けて行く中で、痛みの原因となっていたのを見つけてくれました。それは、大腿筋(太もも)の張りということが分かりました。今までは、膝が傷んでいるという認識だったのが、「筋肉は繋がっているんだよ」と先生。
そこから家でもできるゴルフ・テニスボールを使ったコロコロストレッチ、痛みのあるところを指でじわじわ〜と押す簡単ストレッチを学びました。
それって何?ですね。
簡単です。
- )練習で疲労している痛い部分を見つける
・ゴルフボールやテニスボールを太ももや腰の下におき、コロコロ転がしながら痛い部分を見つける。ボールが置けないところは指で痛みを探す。(前太ももなど) - )痛みのあるところでボール・指を止める
・痛みのある部分で少し痛む感覚が残る状態でボール・指を止める。 - )別の箇所へボール・指を動かす
・痛みが消えてきたらまた別の痛みのある箇所へボール・指を動かす。
上記1、2、3を繰り返します。筋肉は繋がっているんだ!という考えから、太もも、腰の痛みのある部分にボールや指を当てて、痛みが消えるのを繰り返します。
家でできるストレッチ(=セルフストレッチ)を繰り返すことで習慣化し、予防のストレッチとして取り組むようになりました。
まとめ
大好きなランニングをして行く中で、オーバートレーニングによる怪我は防ぎたいものですね。大好きなランニングが続けられなくなるのは嫌ですし、何より苦しいです。
速く走れるようになる=速く走ること、ではなく、速く走れるようになるには疲労抜きジョグをしてあげることが大事です。それは、強度の高い練習をした後は必ず疲労を抜いてあげるということです。ここでは疲労抜きジョグと表現していますが、ゆっくりじわじわと疲労が抜ける感覚をジョグで体感してみてください。
息が上がっている時は疲労が抜き切れていない時です。ジョグを多く取り入れて行くといいですよ。
また、家でもできるストレッチは、時間のある時に行えるもの。常に自分の体に耳を傾けて、自分の体を触る習慣をつけてください。硬くなっている、張っている場所があれば疲労蓄積されている可能性もあります。
テニスボールやゴルフボール、指で痛みのあるところをじわじわ〜と圧をかけることで、痛みが和らぎます。痛みが出ることは疲れが溜まっているということです。
疲れが溜まったという体の悲鳴が聞こえる前に・・・
常に頑張っている自分を労ってあげましょう。そして楽しいランニングをこれからもずっと続けて行きましょう。
これからもみなさんの楽しいランニングが続きますように。
イチゴ
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