日本には二十四節気という言葉があります。その言葉通り、1年間の季節を24に分けて季節の移り変わりを表しています。
その二十四節気の中で、新年が開けると「小寒」や「大寒」という言葉を耳にします。言葉として聞いたことはあるけど、意味や縁起のいい食べ物などがあるのをご存知でしたか?「寒の入り」や「寒の内」とは?
2021年の「小寒」「大寒」はいつ訪れるのでしょうか?
それではみていきましょう!
「小寒」「大寒」の意味は?

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二十四節気の中に、「小寒」と「大寒」という言葉があります。「今日は小寒を迎え〜」など、学校や会社で耳にしたことがあるかとは思いますが、そもそもの意味ってなんでしょう?
二十四節気の23番目が「小寒」その意味は?
日本には春夏秋冬の四季がありますが、季節を24に分けてそれぞれに季節を表す言葉を「二十四節気」と呼びます。春、夏、秋、冬の順となっていて、春は2月の立春から始まります。
そして、「小寒」は23番目にあたり、季節は冬であることをさします。
この「小寒」の意味ですが、「本格的な冬の寒さが訪れる時期」です。新年が開けて始業式や仕事始めの頃がまさに「小寒」にあたり、最も寒さを強く感じるのではないでしょうか。また、「寒の入り」とも言われ、本格的な寒さの到来も意味します。
では続いて「大寒」についても見ていきましょう。
二十四節気の24番目が「大寒」その意味は?
二十四節気の一番最後(24番目)に当たるのが「大寒」です。言葉の通り、とても寒い日を感じてしまいますね。
この「大寒」の意味ですが、「一年の中で最も寒さが厳しい頃」です。2月に立春を迎えるまで、1年の中で1番の寒さを迎えるのがこの「大寒」の頃なのです。
「小寒」から「立春」前の「節分」までの30日間を「寒の内」と呼び、「寒さが始まり、寒さが終わる時期」をさしています。寒さが最も強く感じるのは、1月上旬頃から2月上旬頃までなんですね。
それでは2020年は「小寒」「大寒」はいつ訪れるのでしょうか?時期について見ていきましょう。
「小寒」「大寒」の時期はいつ?

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「小寒」と「大寒」の意味が分かったところで、時期について見ていきましょう!1年を24に分けていることから、「小寒」と「大寒」の間は約15日間ありそうです。(365÷24≒15)
暦上で「小寒」「大寒」はいつ頃をさしているの?
暦上での「小寒」「大寒」はいつ頃をさしているのでしょうか?
- 「小寒」・・・1月5日頃
- 「大寒」・・・1月20日頃
この時期は年によって変わりますが、概ねこの時期が「小寒」と「大寒」を迎えると言われているのです。二十四節気通り、「小寒」と「大寒」の間は15日間空いてますね!
2021年の「小寒」「大寒」の時期はいつ?
それでは、2021年の「小寒」と「大寒」の時期を見ていきましょう。
- 2021年の「小寒」・・・1月5日(火)
- 2021年の「大寒」・・・1月20日(水)
2021年は1月5日(火)と1月20日(水)に「小寒」「大寒」を迎えます。いよいよ冬本番の突き刺さる寒さの到来です。
「小寒」旬の食べ物は?
実は、「小寒」の頃食べると良いと言われる食べ物があるんです。正月は食べたり飲んだりと贅沢をする方が多いと思いますが、正月で疲れた胃腸を休めるための食材が正にこの時期の旬の食べ物になるそうです。
- せり・なずな・はこべら・すずな(かぶ)・すずしろ(大根)・ごぎょう・ほとけのざ

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あれ?どこかで聞いたことのある歌の歌詞にないでしょうか?
1月7日「七草粥」の食材が旬な食べ物
「春の七草」の歌に登場する順に並べて口ずさんでみると・・・
- ♪せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根) これぞななくさ♪
1月7日に食べる「七草粥」がこの「小寒」の旬な食べ物であり、1年の無病災難と五穀豊穣を祈るという風習があるのです。
ぜひ、「小寒」の頃にいただきたい食べ物です。
「大寒」縁起のいい食べ物は?
1年の中で最も寒さが厳しい頃を「大寒」と言うのでしたね。そんな最も寒い時期に縁起のいい食べ物があると言われています。それがこちら!
それには理由があり、1年で最も寒い日に鶏が産んだ卵には、多くの栄養が含まれているため、この「大寒たまご」を食べると健康でいられると言う言い伝えがあるのです。「大寒たまご」が縁起がいいと言われているんです。
鶏も寒さの中卵を産むために、たくさんの栄養を蓄えなくてはなりません。そのため、この寒い時期は普段よりも栄養を摂ります。その蓄えた栄養のある卵が「大寒たまご」であるそうです。
2021年の「大寒」の日は「大寒たまご」を食べて健康でいられるよう祈願したいですね。
寒い冬の始まりと終わりを告げる「小寒」と「大寒」
1年の中で最も寒い時期が1月上旬から2月上旬まで続きますが、暦ではもうすぐ春を迎えようともしています。厳しい寒さが始まれば、終わりも迎えます。その寒さが続くのも30日間。振り返ればあっという間ですね。
2021年は1月5日(火)に「小寒」を迎え、1月20日(水)に「大寒」を迎えます。「小寒」の「寒の入り」から節分までが「寒の内」とも言われるんですね。
「小寒」「大寒」はいつなのか、またその意味や旬で縁起のいい食べ物について見ていきましたがいかがでしたか。
季節の旬を感じながら生活していくと、また違った世界が広がります。そして、その時期に相応しい食べ物や風習を生活の中に取り入れながら生活していくのも素敵です。
寒さも増していますが、寒い時こそ風習に習って過ごしていきたいものですね。
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