新型肺炎・新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大が進む中、市場にマスクが出回らないということで中にはマスクを手作りする人も出てきています。咳エチケットや感染予防のためなら何か使える材料があれば使ってみる。
そんな人が増えていること、そして、マスクを手作りしたあとは、マスクのない少しでも多くの人に知ってほしいと思いSNSで拡散!「滅菌ガーゼ」でマスクを作ったけど・・・ネットの反応は意外と厳しかったけどなぜ!?
滅菌ガーゼでの手作りマスクは効果がないって本当?正しい使い方はどうしたらいい?
今回は手作りマスクでも「滅菌ガーゼ」を使ったマスクについてご紹介します。それではさっそく見ていきましょう!
滅菌ガーゼとの役割(効果)とは何か
まず初めに、「滅菌ガーゼ」とは何かについてご紹介します。

引用元:https://www.cocokarafine.co.jp/
まず、この「滅菌ガーゼ」はどんな時に使用するのかについてです。使用するのは以下のような時のようです。
- 手術時の大量の出血を吸収する時
- すり傷・切り傷など傷に直接当てる時
- マスクの当てガーゼに
調べる限り、大きくこの3つの状況で使用することがあるようです。「滅菌」とついていることから、増殖性を持つあらゆる微生物・主に細菌類を完全に殺滅又は除去する効果を発揮するものであることがこの「滅菌ガーゼ」の役割です。
この特徴を考えれば、普段から何もない健康体の方が大量に消費するものではないことが分かります。手術時には大量の出血を吸収する目的で使用してたのには驚きました。手術時に大活躍のガーゼでもあるんですね!
滅菌ガーゼの正しい使い方は?
次に、「滅菌ガーゼ」の正しい使い方について見ていきましょう。
「滅菌ガーゼ」の使用用途の中に「マスクの当てガーゼに」と記載があるのも事実です。しかし、あくまでも「滅菌」とはを考えた時に、マスクの当てガーゼに大量に使用されるということは望ましくないことでもあるのではないでしょうか。
ガーゼには「滅菌ガーゼ」の他にも「当てガーゼ」もあります。手術で大量の出血を吸収する時には滅菌されたガーゼしか使用できなことを考えれば、手作りマスクは「当てガーゼ」を使用するのが良いのではないでしょうか。

引用元:https://iemonocatalog.com/cotton-gauze-itemlist/
ガーゼには多くの種類があるということです。
「滅菌ガーゼ」を手作りマスクの当てガーゼとして使うのは間違っていませんが、多くの人が医療用で使用されているこのガーゼを大量に使用すればどうなってしまうのか、それは考えたら理解できることでもありますね。
なぜ「滅菌ガーゼ」を使用して手作りマスクを作ることがダメなのか・・・それは一人一人の心がけ次第でもあり、トイレットペーパーやティッシュ騒動と同じようになってほしくないと願う人が多くいるからなのです。
ネットの声
この「滅菌ガーゼ」がネットで話題になっていました。ネットの声は最近頻発しているトイレットペーパーやティッシュの買い占め報道もあるのか、医療現場関係者からは厳しい声も挙がっています。
滅菌ガーゼとは何か、を知らない方が多いのかしら?滅菌「された」ガーゼであって滅菌「効果のある」ガーゼでありません。本来は傷に直接充てるために作られていますので通気性が高くむしろマスクには向きません。マスク、トイレットペーパーときて滅菌ガーゼ…未知のウイルスより無知の方が恐ろしい。
— まめ豆腐 (@mametoufu69) March 2, 2020
「滅菌ガーゼ」とは何かについて理解していただき、どんな特徴を持っているのか、そして何に使うのかをもう一度冷静になって考えてほしいと思う人も少なくありません。「本来は傷口の手当に使うもの」であることを考えれば、いくらのマスク不足とはいえ、本来医療用に回るはずの「滅菌ガーゼ」が品薄にならないことを願うばかりです。
【お願い】滅菌ガーゼでマスクを作るのはやめてください。手術後の在宅ケアで本当に滅菌ガーゼでないとだめな人に行き渡りません。マスクは普通のガーゼで作り、アイロン殺菌して使用してください。手作りマスクの中当ても滅菌ガーゼでなくてもいいのです。よろしくお願いいたします。#コロナウィルス pic.twitter.com/kCH7SKvNDj
— アタクシ (@attackc21) March 1, 2020
医療福祉現場からの悲痛な声です。「市場に出回らなくなるのを避けたい!必要な人に届くように一人一人が心がけて!」本当にその通りです。「手術後の在宅ケア」で使用し、この「滅菌ガーゼ」しか使用できない人もいるとのことです。マスク不足とは言え、健康体でこのガーゼを緊急に必要としない人が過剰に使ってしまってはこの医療用ガーゼまでも不足の事態になりかねません。
必要としている人が足らない事態にならないように
「滅菌ガーゼ」の使い方や効果についてご紹介してきましたが、恐ろしいことに医療や福祉現場からの悲痛な声が挙がっているのも現実です。
「滅菌」とは何か、またどのような場所で使われるものなのか、このことをよく考えて購入するかしないかを検討し、何より必要としている人に受け渡るようにしなければならないな、と思いました。
「滅菌ガーゼ」は手作りマスクの当てガーゼとしてご紹介されていますが、「当てガーゼ」と呼ばれる手術で使用しないガーゼでも代用できるとのこと。なぜ今「滅菌ガーゼ」でマスクを作ることはダメなことなのかを考えるキッカケになってくれたのなら嬉しいです。
どうか、医療福祉現場でこの「滅菌ガーゼ」が不足しないことを願うばかりです!
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