2020年2月17日、新型肺炎・新型コロナウイルス(COVID)による感染拡大を受け、東京マラソンを主催する財団から3月1日の東京マラソンは、一般参加者の出場を取りやめてエリート選手のみで実施すると決めました。今回の東京マラソンは、2020年夏季に行われる東京五輪の男子マラソン選考レースでもあります。
東京マラソンの一般参加は中止でもなぜエリート選手のみの参加が可能なのでしょうか?理由は!?又、出走権がなくなった方への返金はあるのでしょうか?
今回は、東京マラソン一般参加の中止と、エリート選手のみの出走権についてをご紹介していきます。
東京マラソンエリート選手基準とは?

引用元:https://www.marathon.tokyo/
東京マラソン出場には、いくつかの区分分けがされています。
- 一般
6時間40分以内に完走できる者。 - 準エリート
「RUN as ONE – Tokyo Marathon 2020」に定める推薦基準に達する者。 - エリート
・2019年度日本陸上競技連盟登録競技者で、別途定める参加基準に達する者。
・招待選手(日本陸上競技連盟が推薦する国内・海外の者)。 - 車いす一般
レース仕様車で2時間10分以内に完走できる者。 - 車いすエリート
・2019年度日本パラ陸上競技連盟登録者かつ2020年IPC登録予定者で、大会当日にWorld Para Athletics国際クラスT53・T54でクラスステイタス R または C を所持している者。
・なおかつWorld Para Athletics公認大会で、男子1時間50分以内、女子2時間以内の記録を有する者。
・招待選手(日本パラ陸上競技連盟が推薦する国内・海外の者)。
この項目のうち、3と6がエリート選手の基準となり、2020年3月1日(日)の東京マラソンの出走権が与えられた選手となります。
エリート選手の参加基準タイムとは?
エリート選手になるには、2017年2月以降にフルマラソンで参加基準の突破をした選手がなれます。それが以下の通りです。
- 男子は2時間21分以内
- 女子は2時間52分以内
この記録を破った選手だけが、2020年3月1日(日)の東京マラソンの出走権を与えられることになりました。
エリート選手名簿
東京マラソン2020に参加するエリート選手名簿は以下をご確認ください。
(エリート選手 男子:133名、女子:43名)
一般参加は参加中止!なぜエリート選手のみに!?
では、なぜエリート選手のみが参加可能となったのでしょうか?(これはあくまでも個人的予想です。)
東京マラソンの参加区分を見ると分かるように、1)一般・2)準エリート・3)エリートと別れています。又、2020年東京マラソンは2020年夏季五輪マラソン代表選考レースでもあることから、代表選考に選ばれた選手が所属する3)のエリート選手の区分を選んだのではないかと思います。
新型肺炎・新型コロナウイルス (COVID-19)の感染拡大を防ぐための少人数での決行にはなりますが、東京五輪を開催させるためにもなんとしてでも肺炎の感染を拡大を阻止する必要があります。それは国内のみならず海外からも注目されていることでしょう。
苦肉の策ではあったかと思いますが、エリート選手のみに絞ったことで
- 東京五輪の代表選考レースを行い、代表選手の選出ができる
これに焦点を合わせたのだと思います。
一般参加への返金はあるの?
一般参加は参加中止になり、おそらく一番多く問い合わせがあるのが「返金はあるのか?」ではないでしょうか。これに関しては、東京マラソン中止の可能性も!?参加できるのは誰?返金や対策はある?の記事内でまとめてありますので、気になる方はぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
ネットの声
東京マラソンの一般参加が中止になったことを受けて、ネットでは以下の声が挙がっています。
東京マラソンの一般参加の取り止めが発表されましたね。当選されていた方には残念な結果かもしれませんが、今回は致し方ないのかもしれません。
私も3月8日に静岡マラソン、4月19日に長野マラソンを控えていますが、もしかしたら中止になるかもしれませんね。— 湘南乃輝(しょうなんのてる) (@hamu_no_hito) February 17, 2020
一般参加の取りやめは今回ばかりは致し方ないこと。東京マラソンは抽選ですので誰もが走れるわけではないだけに、当選された方にとっては非常に残念なことだと思います。でも、2020年の夏季五輪が日本には控えているだけに感染拡大防止に努めないといけないことです。
他のマラソン大会ももしかしたら東京マラソンの発表を受けて、中止の判断をくだすかもしれませんね!?
東京マラソンは招待選手だけになったけど、応援はどうなの?常に動き続ける選手より応援の方がリスク高そうだが。
— あかさたな (@emesh) February 17, 2020
2020年の東京マラソンの出走権はエリート選手のみに絞られましたが、新型肺炎の拡大感染を防ぐなら沿道の応援も気になるところ!一般参加の中止をするのなら沿道の応援自体も自粛になるかもしれませんね!今後の発表に注目されそうです。
東京マラソン一般枠中止は……仕方ない。。。飛行機代もホテル代も損するけど仕方ない。。。ただせめて来年は優先的に走らせてほしいm(__)m 偉い人お願いしますm(__)m
— かめぞう (@kamekameo01) February 17, 2020
今回ばかりは仕方ないよ、の声が多く挙がっています。飛行機やホテルの手配をしていた人も多くいるはず・・・。それも今は仕方ないと取りやめるけど、ただ「出走禁止」だけではなく、「次年度の出走権を与える」にしてほしいですね。今回抽選で選ばれた人には本当に辛いことだと思います。
一般参加:来年の出走権を自動的に得られるかに注目!
東京五輪選考レースであり、夏季五輪開催に向けて新型肺炎・新型コロナウイルス (COVID-19)の感染拡大を防ぐべく、東京マラソン2020一般参加が中止になりました。
エリート選手の参加基準やその理由、又ネットの声などもまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
今回ばかりは致し方ないことと安堵した人も多いはず。反面、東京マラソンに当選していた人にとっては辛い現実がぶつかったことかとは思いますが、もしかしたら来年の出走権を与えてくれるなど何かしらの対策をしてくれることに期待したいです。
これからの東京マラソンからも目が離せそうにありません!
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